会社のパソコンはいつ買い替えるべき?
選び方や入れ替えの注意点を解説
会社のパソコンを買い替えるべきタイミングはいつか
会社のパソコンを買い替えるタイミングは「3〜5年」がベストとされています。使用しているパソコンの性能や機種によって差がありますが、家電量販店で購入した家庭向けモデルの場合は3年以内がベスト、法人モデルは4〜5年で買い替えるのがおすすめです。
業務で使用するパソコンは、1日のうち8時間ほど稼働しています。そのため、家庭で使用するパソコンよりも劣化が早く、モデルによっては早い段階で動作が遅くなったり、修理が必要になったりと不具合が出てしまいます。
この記事では、最適な入れ替え時期や注意点、おすすめの法人向けのパソコンなどを解説します。
パソコンの使用用途に応じて買い替えのタイミングを判断しよう
経理、営業、図面制作、持ち運び、テレワークなどパソコンには様々な用途があります。パソコンの用途に応じて劣化の速度や、不具合の程度、セキュリティリスクなどが変化する為、買い替えのタイミングもそれに応じて変わります。
例えば、経理用のパソコンであればセキュリティを重視すべきですし、図面を制作するような作業用のパソコンであれば、制作用のソフトに応じて性能を合わせる必要があり、古いパソコンでは対応できないこともあります。このように、用途別にタイミングを判断する必要があります。
古いパソコンの故障や動作が遅いと感じたら買い替えのサインかも
古いパソコンで動作が遅くなったり、故障や修理が頻発するようなことがあれば、それは買い替えのタイミングです。最新のOSはパソコンに与える負荷が大きく、古いパソコンの動作を遅くしてしまいます。また、動作が遅いということは、パソコンを構成するHDDやメモリ、CPUといった動作に影響を与えるような部品の劣化が考えられます。
部品の劣化が深刻化すると、場合によってはパソコンが起動しなくなったり、データが損失するリスクがあるので、タイミングを見極めて早めの買い替えをすることが重要です。
セキュリティリスクを考えて定期的なパソコンの買い替えを検討しよう
古いパソコンのセキュリティは、年数が経過すると安全性が低下してしまうことがあります。例えばOSのサポートが切れ、最新のセキュリティが含まれた更新プログラムを受けられない等、新たなウイルスやサイバー攻撃に対応できなくなってしまいます。
そのようなセキュリティリスクを事前に把握し、買い替え時期の予定を組んでおくことで、被害を抑えることができます。
パソコンの選び方について知っておこう
パソコンは家電量販店でも簡単に買えますが、なんでも良いというわけではありません。特にビジネスで使うのであれば、用途や性能、セキュリティをしっかりと洗い出し、適切なモデルを選ぶことが重要になります。後述では、パソコン選びのポイントをいくつか紹介します。
必要なスペックや機能、用途を洗い出してパソコンを選ぶ
まず、ビジネスで使うパソコンの「おすすめのスペック」を紹介します。
CPU | Intel Core i5 以上 |
OS | Windows10,11 |
メモリ | 8GB以上 |
ストレージ | SSD 256GB以上 |
以上が最低限、必要なおすすめのスペックです。まずCPUですが、パソコンの動作を大きく左右する部品であるため「Intel Core i5 以上」です。「i3」モデルをよく家電量販店で見かけますが、ビジネスで使うには性能が足りず、早い段階で動作が遅くなってしまう可能性があります。
メモリは、簡単に説明すると「パソコンが同時にタスク処理するための部品」で、これが4GBなど低いモデルになると、動作が遅くなりやすいと言えるでしょう。
ストレージは「データを保存する部品」で、容量は必要に応じて選びましょう。同じ用途の部品でHDDというものがありますが、SSDと比べるとデータの処理速度が遅く、ファイルを開いたり、パソコンの起動時間が遅い傾向にあります。
OSは、最新のWindows11が理想的ですが、操作性やソフトウェアの関係でWindows10でなければいけないことがあります。Windows10はサポートが終了する2025年10月14日までは利用可能で、それまではどちらのOSでも問題ありません。
関連ページ:Windows10は2025年でサポート終了!「22H2」が最後のバージョン
関連ページ:PCの法人向けと個人向けは違う?比較をわかりやすく解説
ブランドやメーカーの信頼性も重要な選び方のポイント
あまり知られていないようなメーカーのパソコンは、信頼性に欠けます。例えば、保証やサービスの質が悪かったり、パソコン自体に欠陥がある可能性も否めません。
国内では「NECレノボ」が24.4%のシェアを占めており、その次に「HP」「DELL」となっています。こういった有名なメーカーであれば、保証やサービスの質も高く、安心して使用できます。
予算に合わせて最適なパソコンを選ぼう
パソコン選びは性能だけではなく、予算感も重要です。性能が高いパソコンはそれ相応の価格になるので、必要な性能や用途をあらかじめ把握し、オーバースペックのパソコンを購入しないようにしましょう。また、安過ぎるパソコンにも要注意です。安価ということは、劣化する速度も早い傾向にあります。結果的に短い期間での買い替えが必要となり、余計にコストがかかることがあります。
パソコンの使い勝手や操作性についても比較検討しよう
パソコンには主に、デスクトップ、ノートといった形状の違いがあります。例えば、オフィス以外に持ち運ぶことが多い場合はノートの方が適していますし、オフィス内のみの使用であればデスクトップの方が適しているでしょう。
近頃ではノートパソコンにモニターを接続して使用する方が増えていますが、オフィスではデスクトップパソコンのように大画面で使用でき、モニターケーブルを外すだけで持ち運びが可能なため、ハイブリッドな使用方法と言えるでしょう。
パソコンを買い替える前に忘れずにするべきこと
パソコン買い替える前に、事前に注意すべきことを把握しておきましょう。
バックアップの重要性と取り扱い方法を理解しよう
パソコンを入れ替えるということは、データやソフトウェアの移行をしなければいけません。その際に、データの移行漏れがあるとトラブルにつながります。移行元のパソコンを廃棄する前に、データのバックアップはしっかりと慎重に行いましょう。
また、データ移行をする際には「上書き」に注意しましょう。誤って移行元のパソコンのデータを上書きしてしまうと、元のデータが失われてしまいます。データ移行が不安な場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。
関連ページ:データまるごと引越しで安心安全のPC入れ替え
必要なソフトウェアやライセンスの確認をしておこう
移行元の古いパソコンで使用しているソフトウェアが、新たに購入したパソコンに移行できるのかを事前に確認しておきましょう。ソフトウェアには「ライセンス」があり、有効期限が切れている場合はソフトウェアの移行ができない可能性があります。また、ソフトウェアには「対応OS」が定められており、古いソフトウェアの場合は、最新のOSであるWindows11にインストールできないこともあります。
買い替え前に、パソコンだけではなくソフトウェアの環境も確認しておきましょう。
パソコン内の個人情報や重要データの削除を忘れずに
パソコンの移行が終わり、古いパソコンを破棄する場合、保存されている個人情報やデータの処分には細心の注意を払うべきです。会社のパソコンの場合は特に、顧客データなど機密性の高いデータが含まれるので、信頼できる回収業者に依頼することをおすすめします。また、データ消去や初期化などを行い、情報流出の対策をしましょう。
おすすめの法人モデルパソコン
弊社がお客様によく導入している信頼性の高いPCをご紹介します。
HP ProDeskシリーズ
HP ProDeskシリーズは、Hewlett-Packard社が製造するデスクトップパソコンの一シリーズです。このシリーズは、主に法人向けに設計されており、高い性能と堅牢性、セキュリティ機能を備えています。HP ProDeskシリーズには、様々なモデルがあり、ユーザーのニーズに合わせて選ぶことができます。また、拡張性にも優れており、必要に応じてメモリーやストレージなどのアップグレードが可能です。
関連ページ:デスクトップPC
HP ProBookシリーズ
HP ProBookシリーズは、法人向けに設計されたノートパソコンのシリーズです。高い信頼性、セキュリティ機能、パフォーマンスを提供し、ビジネスユーザーにとって重要な機能を備えています。ProBookシリーズは、14インチ、15.6インチ、17.3インチのディスプレイサイズを備えており、様々な用途に対応できるようになっています。ProBookシリーズには、第11世代インテルCoreプロセッサーを搭載した最新モデルもあります。また、モバイルワーカー向けに軽量で堅牢なモデルや、高いセキュリティ機能を備えたモデルなど、ビジネスニーズに合わせた様々なモデルがあります。
関連ページ:ノートPC
パソコン買い替えのポイントはタイミングと選び方
パソコンを買い替えるポイントは「タイミング」と「選び方」です。現代ビジネスにおいてパソコンは重要な役割を担っています。妥協せず、適切なパソコンを選定し、作業効率を維持・向上させましょう。
ルートシステムでは、パソコンの買い替えについてのアドバイスや、データの移行作業をプロの技術でサポートします。ご相談は無料です。まずはお気軽にお問い合わせください。