なんでもよくない!
Wi-Fiルーターの正しい選び方と注意点を解説

2024.11.07
2024.11.26

Wi-Fiルーターの選び方

「Wi-Fiルーター、なんでもよくない」

Wi-Fiルーターと一口に言っても機種は何万何千とあります。「とにかくWi-Fiを飛ばしたいだけだからなんでもいいのでは?」と思うかもしれませんが、そういうわけにはいきません。

環境や用途によってWi-Fiルーターには得意不得意があるのです。最悪の場合、サイバー攻撃に遭う可能性もあります。

Wi-Fiルーター選びで悩んでいて当記事をご覧になられているのであれば、ぜひ参考にしていただき、あなたの環境に適したWi-Fiルーターを見つけましょう!

もしもWi-Fiの接続トラブルが元でWi-Fiルーターを選ぼうとされている方はこちらの記事も合わせてご覧下さい。

環境に適したWi-Fi規格を選ぼう

Wi-Fiルーターを選ぶ際には、まずWi-Fi規格が適切であるかを確認することが重要です。

最新の規格であるWi-Fi 6やWi-Fi 6Eは、高速通信を可能にし、多くの接続機器を同時に利用することができるため、特に通信速度が重要な企業の事務所や多くのデバイスを使う一般家庭におすすめです。

また、今後利用が見込まれるWi-Fi 7の確認も会社によっては重要なポイントとなるでしょう。規格は利用する環境や目的に応じて選ぶことをおすすめします。

必要な通信速度が出せるかどうか

次に、必要な通信速度が実際に出るかどうかです。利用するインターネットの回線速度に合った無線ルーターを選ぶことが大切です。

例えば動画配信サービスやオンラインゲームを快適に楽しむためには、高速のWi-Fi環境が求められます。製品の最大速度を確認し、自分の使用目的にマッチした速度が出るかを事前に確認しておくと、速度低下を防ぐことができます。

また、近頃では業務でクラウドをメインに使われている企業も多いので要注意です。この場合は家庭向けのWi-Fiルーターではなく、法人向けのWi-Fi機器を導入することをおすすめします。

電波干渉と周波数帯についての確認

Wi-Fiルーターを選ぶ際には、電波干渉を考慮した周波数帯の対応も忘れずに確認しましょう。

5GHz帯は2.4GHz帯よりも通信が安定しやすいため、周囲の電子機器からの干渉が少ない環境に適しています。しかし、壁などの障害物には弱いため、設置場所には注意が必要です。

一方で、2.4GHz帯は障害物に強く、広範囲をカバーするので、環境によってどちらの周波数帯が適しているかを選ぶのがWi-Fiルーターの選び方のポイントです。

また、バンドステアリングなどの自動で周波数帯を選んでくれる機能が備わっていると便利です。

購入前に確認すべきこと

障害物の有無や距離

Wi-Fiルーターを購入する際には、設置する場所に障害物があるかどうか、またその距離がどの程度かを確認することが重要です。

特に、厚い壁や金属製の家具などの障害物が多いと、電波の到達距離が短くなり、通信速度が低下する可能性があります。

高性能なルーターを選択することで、障害物があってもある程度の安定した通信を確保できますが、適切な場所への設置により、さらに快適なWi-Fi環境が実現できます。

接続する機器の対応Wi-Fi規格

購入するWi-Fiルーターが、あなたの家庭や会社で使用する機器の対応Wi-Fi規格と一致しているかを確認することも大切です。

近年ではWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応した機器が増えていますが、古い機器ではWi-Fi 4(IEEE 802.11n)やWi-Fi 5(IEEE 802.11ac)しか対応していないものもあります。

Wi-Fiルーターを選ぶ際は、接続する機器が最大限の速度を活用できるように、その機器に対応したWi-Fi規格のルーターを選びましょう。

使用環境に合わせた選び方のポイント

企業の事務所

企業の事務所で使用するWi-Fiルーターの選び方は、接続するデバイスの台数と使用目的に大きく関係します。多数の社員が同時にインターネットにアクセスする場合、通信速度が安定した高性能なルーターを選ぶことが重要です。

特に、ビームフォーミングやMU-MIMOといった最新技術を搭載したモデルを選ぶことで、多数のデバイスに対して同時かつ安定した通信環境を提供できます。また、セキュリティ機能が充実しているモデルを選ぶことで、会社の機密情報を守ることができます。

また、ゲストWi-Fiを用意することで来客者にインターネットを提供できるようになります。ゲストWi-Fiからメインネットワークへアクセスできないような構築をするとセキュリティ対策に効果的です。

一般家庭

住んでいる環境に応じて、通信速度や接続可能台数を考慮することが必要です。

例えば、一戸建てや広めのマンションでは電波が十分に届く高性能なルーターがおすすめです。特に、メッシュWi-Fiを導入することで、家中どこでも安定した通信が可能になります。

公共施設

公共施設でWi-Fiを提供する場合、多くの利用者が一斉に接続することを考慮し、信頼性の高いルーターを選ぶことが重要です。

公共Wi-Fiでは、多数のデバイスへの接続が求められるため、MU-MIMO技術搭載のルーターを選ぶと良いでしょう。さらに、周波数帯を自動で最適化するバンドステアリング機能により、通信の混雑を避け、快適な接続環境を提供できます。

また、利用者の安全を考慮して、セキュリティ機能やゲストネットワークなどの設定が可能なルーターを使用することが推奨されます。

おすすめのWi-Fi機器

Wi-Fi機器を選ぶ際に、最適な機種を選定することは、インターネット接続の速度や安定性を確保するために非常に重要です。以下に、人気のあるおすすめのWi-Fi機器2機種をご紹介します。

YAMAHA WLX222

YAMAHA WLX222

YAMAHA WLX222は、企業向けの高性能なWi-Fi機器としておすすめです。このモデルは、複数の機器を同時に接続した際も安定した通信が可能で、多数のデバイスを使用する会社のオフィス環境に対応可能です。

さらに、最新のWi-Fi規格をサポートしており、高速な通信速度を実現します。また、電波干渉を避け、より広範囲をカバーするための機能が充実しているので、多人数が集まる場所でも快適にインターネットを利用できます。

YAMAHA WLX413

YAMAHA WLX413

YAMAHA WLX413はYAMAHA WLX222の上位機種で、さらに高品質なWi-Fi環境を構築するためのモデルです。Wi-Fi 6対応により、高速かつ安定した通信が可能で、一戸建てや広めのマンション、公共施設、オフィスなどの様々な環境に対応できる強力な性能を持っています。

このWi-Fi機器は、複数デバイスが同時に接続しても最適な通信を維持するための機能が数多く備わっています。また、複数台設置し、それらを一元管理できるクラスター機能も備わっているので、大規模な施設やフロア跨ぎのオフィスでも快適に利用することができます。

初期設定やネットワーク構築が難しい場合…

Wi-Fiルーターを購入することは誰でもできますが、初期設定やネットワーク構築など導入作業は知識がなければ行えません。

ルートシステムは30年以上の実績とプロの最新技術で様々なネットワーク環境を構築してきました。保守サポートも自社で行なっていますので、ワンストップでネットワークのお悩みを解決します。