SSDとHDDって何が違うの?
比較してわかりやすく解説
SSDとは?
SSDとは「Solid State Drive」(ソリッドステートドライブ)の略で、主にPCやサーバー、外付けストレージやゲーム機などに使用するデータストレージのことです。
物理的なディスクに書き込むHDDとは違い、電子的にデータを保存することができます。電子でのデータの読み書きをすることで高速でデータアクセスすることが可能です。
HDDとは?
HDDとは「Hard Disk Drive」(ハード・ディスク・ドライブ)の略で、SSDが登場する前はPCやサーバーなどのストレージはHDDがメインでした。今ではSSDと比較されてしまい、PCの構成でも目にする機会が少なくなってしましました。
しかしながら数こそ減りましたが、いまだに現役でバリバリ使われているのでこの記事ではSSDと比較して解説していきます。
SSDとHDDの比較
では実際に「SSDとHDDの違い」について解説していきます。
動作のスピード
動作のスピードとして「PC起動までにかかる時間」「データの読み書き」「アプリケーションの起動」などに焦点を当てて比較してみました。
総合的に見るとスピードに関しては圧倒的に「SSD」に軍配が上がりました。これは構造上、HDDが物理的にデータの読み書きをしているのに対してSSDは電子的にメモリーチップにデータを保存しているため、無駄なアクションをせず高速にデータを読み書きできるからです。
耐久性
耐久性に関しては「衝撃への耐久性」「長期間の稼働に対する耐久性」に焦点を当てて比較してみました。
HDDの寿命は平均して3年〜4年に対してSSDの寿命は平均で5年ほどというデータがあります。衝撃に対する強さもSSDの方が耐久性が高いことが証明されています。
なぜ耐久性に差があるかというと、HDDは内部でディスクを回転させ、そのディスクに針(プラッタ)を接触させてデータの読み書きをしています。稼働している間はずっとディスクが回転しているため物理的に劣化してしまいます。衝撃が加わればこのディスクが歪んだり、針がずれてしまうこともあります。
対してSSDの内部は電子部品のみで、物理的に消耗する部分がHDDと比べて少ないのです。そのため比較的、寿命が長いとされ衝撃にも強いとされています。
価格
価格に関してはHDDの安価に入手できます。そこまで大きな容量でなければSSDとあまり大差はないのですが、サーバーやPCで大容量のストレージを必要とする場合は価格に差が広がっていきます。
使用目的
PCやサーバーなどOS(Windowsなど)をインストールする場合はSSDの方が向いているでしょう。対して、大容量のデータを保存する用途ならばHDDの方が向いています。
SSDは読み書きが早いので、OSをインストールするストレージに使用すればPCの起動時間が大幅にスピードアップします。逆に、OSを入れずにただただデータを詰め込むのであればHDDの安価ですので向いています。
よくある用途として、PCにSSDとHDDの両方を搭載してOSはSSDに、データはHDDに保存するという構成をよく目にします。それぞれの特徴やメリットを活かして運用することでコストを抑えながらも使い勝手をよくすることができます。
結局どっちを買えばいいのか?
とにかく早くしたいなら「SSD」で、大容量のデータを保存するならば「HDD」ですね。
そしてPCやサーバーの場合は、両方を搭載し役割を分けることでそれぞれのメリットを活かしデメリットを補えるので用途に応じた構成を考えてからSSDかHDDかを選定することをおすすめします。
- PCやサーバー…SSDとHDD
- 外付けストレージ…大容量ならHDD
- 防犯カメラ…HDD
- ゲーム機…SSD
選び方や導入方法がわからない場合は…
運用する上で「SSDとHDDどっちがいいの?」という方はまず自分が1番必要としている使い方を洗い出しましょう。目的に応じたストレージを見つけ出し、そこから他にどう言った要素が必要なのかを検討するのがベストです。
どうしても構成やどちらが良いのわからないということであれば、弊社ルートシステムでサポートします。まずは環境を調査した上で用途や目的を洗い出し、適切な構成をご案内します。相談や環境診断は”無料”です、まずはお気軽にお問い合わせください!