パソコンの電源がつかない・
起動しない時にすべきことは?
対処法と対策を紹介

2023.06.27
2024.11.07

電源がつかない・起動しなくなる原因

急に「PCの電源がつかなくなった、起動しなくなった」というトラブルの原因は意外と簡単なことから、専門的な知識がないと解決できないような難しいことまで幅広くあります。この記事では簡単に試せることを【SETP1】としてそれよりも難しい対処法を【SETP2】として紹介します。

【STEP1】まず最初に簡単に試せることから

まずはあまり専門的な知識がなくてもできる簡単な対処法からしていきましょう。

1.電源ケーブルの抜き差し

デスクトップPCの電源ケーブル

まずはPCの電源ケーブルが本体とコンセントにしっかりと刺さっているか確認しましょう。その後、問題なければ抜き差しを何度かしてみるか、他のPCで同じ型の電源ケーブルがあれば替えて接続してみるのも良いでしょう。この作業で、電源の抜けの確認とケーブルが断線していないかの確認ができます。弊社に「PCが起動しない」と問い合わせいただくお客様の中にも一定数、電源の抜けが原因のパターンがあります。

2.つながっているUSBメモリーなどを取り外す

USBメモリ

PC本体に接続されているUSBメモリや外付けHDDなど外部機器をすべて取り外し、電源ケーブル・マウス・キーボード・モニターケーブルのみで電源をつけてみましょう。外部機器がOS(Windows)に影響を与え、うまく起動しなくなることがあります。外部機器はなるべく起動してから取り付けるようにしましょう。

3.モニター関係をチェック

PC背面のモニターケーブル(VGA)

PC本体がうまく起動していてもモニターとの接続に不具合や抜けがある場合は映像が映し出されません。PCとモニターを繋ぐモニターケーブル(HDMIやVGAなど)がしっかりと接続されているか、モニターの電源がついているかなどモニターまわりを確認しましょう。

4.PC本体の放電をする

デスクトップPCの電源

PC本体に余計な電気が帯電してしまうことで、PC内部の部品に悪影響を与えうまく動作しなくなる場合があります。PC本体の電源を切り、電源ケーブルを抜いて電源ボタンを10秒ほど長押ししましょう。その後、10分〜30分ほど放置し、電源ケーブルを接続して起動すれば放電作業の完了です。

【STEP2】少し難易度の高い対処法

【STEP1】で解決しない場合は少し難しい作業になりますが【STEP2】を試してみましょう。

1.PC内部のメモリーの抜き差し

基盤に刺さっているメモリ(青)

PC本体の電源を落とし、内部部品の1つである「メモリ」を抜き差ししてみましょう。PCのメーカーや機種によって本体の解体方法やメモリの場所は異なりますので、メーカーと型番でネット検索すると解体方法が記載されている場合があります、参考にしてください。メモリはPCの中でも大事な部品の1つで、接触不良や不具合などが起きるとPCが起動しなくなってしまいます。

2.セーフモードで起動する

セーフモードとは必要最低限の機能のみでPCを起動するモードのことを指します。OSや機種によってセーフモードの起動方法が異なるのでネットで調べて参考にしてください。セーフモードは、起動してから診断ツールなどでPCを修復するなどの用途で使われます。

3.復元ポイントによる復旧

「復元ポイント」というシステムのバックアップのようなデータがあり、そのデータからPCを復旧することができます。しかし、復元ポイントは自動で作成されているとは限らないので、そもそも復元ポイント自体がないこともあります。その場合は残念ながらこの対処法は使えません。

4.スタートアップ修復

PCの画面にメーカーロゴや何かしらの出力は出るが起動しないといった場合、自動で起動するのがこの「スタートアップ修復」です。自動でPCの起動を妨げる障害を探し出し修復するのが目的のツールですが、このスタートアップ修復で治らないという方がほとんどです…うまくいかない場合は起動→スタートアップ修復のループになるだけなのであまり期待はできません…

5.BIOSの初期化による復旧

BIOS画面

WindowsなどのOSと似たような、PCをコントロールするためのソフトウェアの1つが「BIOS」です。BIOSが不具合を起こしていると、PCがうまく起動しない原因にもなるので初期化をすることで復旧する可能性があります。もし、初期化作業をするのであれば念のため、データのバックアップをとることをおすすめします。

6.コマンドプロンプトを使った復旧

コマンドプロンプトの画面

コマンドプロンプトというコマンド入力を行うソフトウェアを起動し「sfc /scannow」というコマンドでシステム内のエラーをチェックし修復することができます。厳密なチェックをしてくれるので有効的ではあるのですが、コマンドを間違えたりすると他に影響を与える場合もあるので、専門知識が全くないという方にはあまりおすすめできません。もしもこの作業を行うのであれば、念の為データのバックアップをとることをおすすめします。

7.リカバリーによる復旧

Windowsインストール画面

PC内のOS(Windowsなど)を削除し、新たにOSを上書きする作業です。OSの障害であれば大抵このリカバリー作業で復旧しますが、一度PC内のデータやソフトウェアを削除して上書きする形になるので、バックアップは必須です。リカバリーをする前に、慎重に計画してから行いましょう。

どうしても解決しない!そんなときは…

そうしても上記の対処法で解決しない場合は、専門の復旧業者に依頼することをおすすめします。自分で復旧作業をすること自体は否定しませんが、どうしても知識がないとできないことや、場合によっては現状を悪化させてしまうことも考えられるので早めに専門の業者に診てもらいましょう。弊社ルートシステムはPCの起動障害全般の復旧やデータのバックアップ・移行をサポートします。まずはお気軽にお問い合わせください!