パソコンでIPアドレスを解放・再取得する方法を解説!

公開日: 2025.1.29
更新日: 2025.1.29
パソコンでIPアドレスを解放・再取得する方法を解説!

IPアドレスの基本知識と解放・再取得について

IPアドレスとは?

IPアドレスとは、インターネットやローカルネットワーク上で機器を識別するための固有のアドレスです。

ネットワーク環境では、主にIPv4アドレスとIPv6アドレスという2種類が使用されています。IPv4は「192.168.0.1」のような形式で構成されており、家庭や職場のネットワークにおいてよく使われています。

IPアドレスは、パソコンやスマートフォンなどのデバイスがインターネットに接続し、情報を送受信する際に不可欠なものです。ネットワーク内でそれぞれのデバイスを認識し、正確に通信を行うために必要な仕組みです。

例えば、パソコンでWebページを開く際、IPアドレスを通じてネットワーク上の目的地と通信が行われています。

IPアドレスの解放と再取得の必要性

パソコンやルーターが正しくネットワークに接続できなくなることがありますが、IPアドレスを一度解放して再取得することで問題を解決できる場合があります。

IPアドレスを解放するという操作は、現在パソコンに割り当てられているIPアドレスを一時的に解除することを意味します。

その後再取得を行うことで、DHCPサーバーから新しいアドレスを割り当ててもらうことができます。

DHCPサーバーとIPアドレスの関係

DHCPサーバーとは、ネットワーク上で自動的にIPアドレスを割り当てる役割を持つサーバーです。

ほとんどの家庭や職場のネットワークでは、DHCPサーバーがIPアドレスを管理しています。

この仕組みのおかげで、ユーザーが手動でIPアドレスを設定する手間を省き、ネットワーク環境の構築と維持を容易にしています。

多くのパソコンは、DHCPサーバーを利用して自動的にIPアドレスを取得します。しかし、ネットワーク設定の変更や接続トラブルなどによって、この自動取得がうまくいかない場合があります。その際に、手動でIPアドレスを解放・再取得することで、ネットワーク接続を回復できる可能性があります。

また、固定IPアドレスを設定している場合には、DHCPサーバーからの変更は行われません。この場合、IPアドレスを変更したい場合は手動で設定を変更する必要があります。

WindowsパソコンでIPアドレスを解放・再取得する方法

コマンドプロンプトを使用した方法

WindowsパソコンでIPアドレスを解放し再取得する最も簡単な方法のひとつが、コマンドプロンプトを使用するやり方です。

以下の手順に従って操作を進めてください。

  • 「スタート」ボタン、または「検索」ボックスをクリックし、「cmd」と入力します。
  • 「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択してください。
  • コマンドプロンプトが開いたら、以下のコマンドを順番に入力します。

IPアドレスを解放するコマンド

ipconfig /release

IPアドレスを再取得するコマンド

ipconfig /renew
  • 実行後、IPアドレスを再設定するプロセスが始まります。
  • 正常に完了すれば、新しいIPv4アドレスが割り当てられます。

上記コマンドにより、DHCPサーバーと通信して新しいIPアドレスを再取得することができます。トラブル時にはこの方法が必要となる場合がありますので、覚えておくと便利です。

ネットワーク設定からの操作方法

コマンドプロンプトを使わずに、Windowsのネットワーク設定画面からIPアドレスを解放および再取得する方法もあります。

  • 画面右下のネットワークアイコンを右クリックし、「ネットワークとインターネットの設定を開く」を選択します。
  • 「状態」画面から「アダプターのオプションを変更する」をクリックします。
  • 使用中のネットワークアダプターを右クリックし、「無効化」を選択します。その後再度右クリックし、「有効化」を選択します。この手順でIPアドレスが再取得されます。
  • 必要に応じて、コンピューターを再起動してください。

この方法は視覚的に操作できるため、ネットワーク管理に慣れていない方にもおすすめです。

ネットワークアダプタの設定を変更することで、DHCPサーバーから自動的に新しいIPアドレスが割り当てられます。

トラブル時の注意点と対処法

IPアドレスの解放・再取得が上手くいかない場合、以下の点を確認してみてください。

  • 有線接続の場合、ケーブルに緩みや損傷がないか確認し、必要であれば再接続してください。Wi-Fiの場合はSSIDに再接続してみましょう。
  • トラブルの多くは再起動で解決することが多いです。特にネットワーク設定を変更した後はパソコンの再起動が必要な場合もあります。
  • 手動でIPアドレスを設定している場合、DHCPによるアドレス割り当てが機能しない可能性があります。
  • ネットワーク設定画面で「IPアドレス取得方法」を「自動的に取得」に設定し直してください。
  • Windows 11では「ネットワークのリセット」機能が利用可能です。この機能を使うことで、すべてのネットワーク設定を初期状態に戻し、問題の原因を解消できる場合があります。

上記の対策を試してもIPアドレスの再取得ができない場合は、ネットワーク機器(ルーターやモデム)の再起動やプロバイダーへの問い合わせも検討してください。

パソコンがインターネットに繋がらない場合、他にも有効な方法を以下の記事でも紹介していますので確認してみましょう↓

IPアドレスの不具合が復旧しない場合は?

パソコンとネットワークの両方に原因が潜んでいるため、疑わしい箇所を1つづつチェックし、切り分ける必要があります。

紹介したような方法を試しても復旧しない場合はしっかりとした知識と技術を持った会社へ依頼することが早期復旧への近道です。

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