Wi-Fi HaLowとは?
続々現れるWi-Fiの新規格たち
Wi-Fi HaLowとは?
Wi-Fi HaLow(IEEE 802.11ah)とはWi-Fiの1種ではあるのですが、普段スマホやPCで利用しているようなWi-Fiとは少し違います。用途はある程度限られるのですが、優れた特徴や機能を兼ね備えているので、この記事では「Wi-Fi HaLow」について紹介します。
Wi-Fi HaLowの特徴
Wi-Fi HaLowの最大の特徴は、従来の規格よりも長距離の伝送が可能というところです。現時点で普及しているWi-Fi6(IEEE 802.11ax)の伝送距離は100mほどですが、Wi-Fi HaLowの伝送距離は1km以上です。これはものすごい差ですね…ちなみに実験の中で2.5km届いたというデータもあるので、環境や状況によっては伝送距離が伸びに伸びるということです。
これだけ遠くまで伝送可能ということは、アンテナなどの装置が少なくてもより広範囲に伝送できるということにもなります。そして従来の規格よりも非常に省電力です。設置する機材が少なくなり、省電力なのはコストダウンにもつながり環境にも優しいのでとてもいいですね。
しかし、従来の規格と比べて苦手なこともあります。それは高速通信と大容量通信です。Wi-Fi6は最大9.6GbpsですがWi-Fi HaLowは最大20Mbpsと、比べるとその差は歴然です…
どんな場面で活躍できるのか
高速通信や大容量通信は苦手なものの、長距離に安定した通信を提供するのが得意なので例えばIoTの場面で大きく活躍できそうです。
デジタル化する農業や漁業、工場や商業施設といった広範囲に安定したWi-Fiを提供する場面では他の規格よりも活躍できます。今までの規格では賄えなかった場面もWi-Fi HaLowを導入すれば改善されるかもしれませんね。
他のWi-Fi企画一覧
世代 | 規格名 | 最大通信速度 |
第6世代(2019年) | IEEE 802.11ax | 9.6Gbps |
第5世代(2013年) | IEEE 802.11ac | 6.9Gbps |
第4世代(2009年) | IEEE 802.11n | 600Mbps |
第3世代(2003年) | IEEE 802.11g | 54Mbps |
第2世代(1999年) | IEEE 802.11a | 54Mbps |
第1世代(1997年) | IEEE 802.11 | 2Mbps |
あなたに合うWi-Fiは…
Wi-Fi HaLowはまだまだ一般で使うことは多くないと思いますが、Wi-Fi6やWi-Fi6Eは企業をはじめ、商業施設など一般的な場面でも目にすることが多くなりました。もしも「Wi-Fiが遅い」「よく接続が切れてしまう」などのトラブルがある場合は、Wi-Fiの規格や導入している機器が環境に合っていない可能性があります。
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