古いパソコンがインターネットに繋がらないのはなぜ?
原因と対処法を解説

公開日: 2025.2.28
更新日: 2025.2.28
古いパソコンがインターネットに繋がらないのはなぜ?<br >原因と対処法を解説

古いパソコンがインターネットに繋がらない主な原因

古いOSのサポート終了が影響しているケース

古いパソコンがインターネットに繋がらない主な原因の一つは、OSのサポートが終了していることです。

例えば、Windows 7は既に2015年1月にサポートを終了しており、その後、セキュリティ更新やブラウザの互換性に関するサポートを受けることができません。

サポート終了後のOSでは古いブラウザしか利用できず、インターネットの最新プロトコルやHTTPS接続が適切に処理されないことがあります。

その結果、インターネット接続はできても、ウェブサイトが正しく表示されない、あるいは全く表示されない問題が発生する場合があります。

ハードウェアの経年劣化

古いパソコンではハードウェアの経年劣化も、インターネットに繋がらない原因となることがあります。

例えば、LANポートやWi-Fiアダプタといったネットワーク接続を担う部品の寿命が尽き、正しく動作しなくなる場合があります。

また、内部の配線や基盤部分の腐食が原因でネットワーク信号の送受信が正常に行われなくなることもあります。

このような経年劣化は、特に5年以上使用されているパソコンで顕著に見られるトラブルの一つです。

ドライバの更新不足による不具合

ドライバが古いまま更新されていない場合、ネットワーク接続に不具合が発生することがあります。

例えば、Windows 7や古いWindows 10で利用されているネットワークアダプタのドライバが正式に更新されず、新しいWi-Fi規格やプロトコルに対応できないケースです。

この問題は無線LANアダプタやLANポートの新しい規格との互換性がない場合に起こりやすく、ドライバ更新により解消される可能性がありますが、サポートが終了したOSでは更新が行えない場合もあります。

Wi-Fi規格の互換性がない

近年のWi-Fi規格であるWi-Fi 6やWi-Fi 7は、古いパソコンのWi-Fiアダプタでは対応していないことがあります。

そのため、新しいルーターやアクセスポイントのSSIDが検出できず、インターネット接続ができない状況に陥りやすいです。

例えば、古いパソコンで使われている規格がWi-Fi 4(802.11n)やWi-Fi 5(802.11ac)までしか対応していない場合、Wi-Fi 6(802.11ax)のみをサポートする高性能ルーターに接続できない可能性があります。

互換性の問題はハードウェア交換や設定変更によって対応できる場合もありますが、場合によっては新しい機器の導入が必要になることもあります。

古いパソコンの接続トラブルの対処法

LANケーブルの交換と接続の見直し

古いパソコンでインターネットに繋がらない場合、まず最初にLANケーブルの状態を確認してください。

ケーブルが経年劣化や断線などで損傷していると、安定したネットワーク接続ができないことがあります。新しい高品質のLANケーブルに交換することで、問題が解消することがあります。

有線接続を行っている場合は、ケーブルがしっかりルーターやパソコンのポートに差し込まれているかも確認しましょう。

また、別のポートを試したり、他のデバイスで動作確認を行うことも有効です。

ドライバやファームウェアの更新

古いパソコンを使用している場合、ネットワークドライバやデバイスのファームウェアが最新ではない可能性があります。

これがインターネット接続できない原因となることが多いです。特に古い無線LANアダプタを使用している場合、適切なドライバがインストールされていないことで動作しないことがあります。

メーカーの公式ウェブサイトから最新のドライバやファームウェアをダウンロードしてアップデートすることで、接続トラブルが解消する場合があります。

もしインターネット自体が利用できない状況であれば、別のパソコンを使って必要なファイルをダウンロードし、USBメモリなどで移動してインストールしましょう。

OSやブラウザのアップデートが重要

古いOSやブラウザのバージョンが原因でインターネット接続が不安定になることがあります。

Windows 7やWindows 8.1など、すでにサポートが終了しているOSを利用している場合、セキュリティアップデートが提供されなくなり、ネットワーク環境に対応しきれないことがあります。

さらには古いブラウザが最新のウェブ技術と互換性がない場合、一部のウェブサイトが正しく表示されないこともあります。ブラウザのバージョンを確認し、可能であれば最新バージョンにアップデートしてください。

無効なネットワーク設定をリセット

ネットワーク設定が複雑に変更されている場合、それが原因で接続できないことがあります。この場合、「ネットワーク設定のリセット」を試してみると良いでしょう。

Windows 10では、設定メニューのネットワークとインターネットの項目から「ネットワークのリセット」を選択することができます。この操作により、すべてのネットワーク設定を初期状態に戻し、不要な設定がクリアされます。

また、IPアドレスやDNSサーバーの自動取得が正しく設定されていることも確認してください。これらの設定が適切でないと、インターネットに接続できなくなることがあります。

パソコンがインターネットに繋がらない場合、他にも有効な方法を以下の記事でも紹介していますので確認してみましょう。

パソコン寿命やOSサポート外の場合

サポート対象外のOSを使い続けるリスク

古いパソコンでインターネット接続ができない原因の一つとして、使用しているOSがすでにサポート終了している可能性があります。

例えば、Windows 7のサポートは2015年1月に終了しており、Windows 8.1のサポート終了は2018年1月でした。サポートが終了したOSを使い続けると、セキュリティ更新プログラムが提供されなくなるため、ウイルス感染や不正アクセスのリスクが高まります。

また、最新のWebサイトやサービスは、古いブラウザや暗号化プロトコルに非対応となり、正常に表示できなかったり、アクセスそのものが拒否されることがあります。

特に、Internet Explorerの旧バージョン(バージョン8など)では、インターネット上の多くのサービスを利用できなくなる可能性があります。

このような状況は、インターネット接続は可能でも実際にはほとんど使い物にならないという問題につながることがあります。

古いパソコンを入れ替えるなら

紹介したように古いパソコンではインターネットが使用できなくなったり、セキュリティリスクが高まるといったデメリットがあります。

パソコンの入れ替えはしっかりとした知識と技術を持った会社へ依頼することをお勧めします。

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