サポート詐欺に遭遇した時の対処法

サポート詐欺に遭遇した場合、案内通りに進めてしまうと取り返しのつかないことになりかねません。まずは落ち着いて、慌てず対処法を確認しましょう。

警告画面を閉じる方法

PCの画面が「ウイルス感染しています」「今すぐサポートを受けないとPCが破損します」などの赤い警告で埋め尽くされ、場合によっては警告音が鳴ることがあります。しかし、これらは全て偽の表示であり、詐欺集団が相手の不安を煽るために作ったものです。

実際にウイルス感染やPCの破損が起きるわけではないので、この警告表示をアプリケーションごと閉じてしまえば解決します。後述にて方法をご紹介しますので、まずは落ち着いて慌てず試してください。

タスクマネージャーを使う方法（Windows10.11）

1. 画面左下のWindowsマークにカーソルを合わせ右クリック。
2. 「タスクマネージャー」をクリック。
3. 警告画面が開かれているブラウザにカーソルを合わせ、右クリック。
4. 「タスクの終了」をクリック。

キーボードを使う方法（Windows10.11）

1. キーボードの「alt」キーと「F4」キーを同時に押す。
2. ブラウザが強制終了されて表示が消えます。

ITの専門家に相談する方法

上述の方法でおおよそ対処できますが、PCを遠隔操作させるような案内に従い、行ってしまった場合はPCに何をされているかわかりません。

例えば、ウイルスやバックドアの設置など二次被害が発生する原因を仕込まれることがあります。そのような状態のPCを使い続けることは、非常に危険です。早いうちに、専門業者に点検をしてもらうようにしましょう。

サポート詐欺とは何か

サポート詐欺の手口と特徴

サポート詐欺とは、不正なURLをクリックすることでPCの画面上に偽の警告表示、警告音を出し、不安を煽ることで架空のサポートへ誘導し、そのサポート料を請求するというものです。正常なサイト内のリンクや、URLに仕込まれていることが多く、見た目だけでは判断できないので回避するのが難しい側面があります。

PCやインターネットに詳しくない人を中心に被害が広がり、当社にも問い合わせが多く寄せられています。

被害に遭った場合のリスクと影響

冷静に対処できれば問題ありませんが、不安になり案内通り進んでしまうと、最終的には金銭を騙し取られます。具体的には「プリペイドカードをコンビニで買って、そのコードを教えて」といったような方法で金銭を要求されます。支払ってしまうと、その後の対処は基本的に難しく、警察に届けるしかありません。

また、PCを遠隔操作するケースが多く、その際にウイルスやバックドアを仕掛けられてしまうと二次被害につながります。何をされているか分からない以上、実際に仕掛けられていなくても、そのPCを使用し続けるのは不安要素が多いと言えます。

サポート詐欺の被害事例と実態

当社のお客様で実際に「支払いをしてしまった」というケースを例に挙げます。

お客様の年齢は80代で、WEBサイトを閲覧しているところ警告が表示されたそうです。その後、画面の案内通りに連絡をし、遠隔操作による偽のサポートを受け、最終的にはコンビニでプリペイドカード3万円分を購入し、コードを教えてしまったとのことです。

お客様曰く、「普段使っているサイトを閲覧中に警告が出たので、信用してしまった。」とのことで、サポート詐欺を知らない人は信用してしまうことが多いようです。

悪意のあるサポート詐欺対策

セキュリティ対策をする

セキュリティソフトやUTMといったセキュリティ機器の中には「WEBフィルタ」といった、悪意のあるサイトを事前にブロックする機能を持つものがあります。

偽のサイトや、危険なサイトをブロックし、「危険なサイト」という事を教えてくれるので、被害防止につながります。

関連ページ:UTMはもう古い？ちゃんと守れてるの？さらにセキュリティを強化する方法を紹介

安全なウェブサイトを判断する

見た目で判断することは非常に難しいのですが、例えば「お気に入り」に追加しておくことで、ある程度は防止できます。また、文字化けや挙動が明らかにおかしいサイトや、海外のサイトはなるべく閲覧を避けるようにしましょう。

サポート詐欺に遭遇してしまったら

サポート詐欺を知らない人や、PCが苦手な人は特に信用してしまい被害に遭う確率が高くなっています。支払いまで済ませてしまうと、その後の対処は難しく、警察に届け出るしかありません。被害に遭う前に、セキュリティで防止するなど対策をしておくことで被害を最小限に抑えられます。

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