Wi-Fiの速度の目安は?
速度の計測方法と改善策を解説!

公開日: 2024.12.18
更新日: 2024.12.18
Wi-Fiの速度の目安は?<br>速度の計測方法と改善策を解説!

Wi-Fi速度の目安とは?

この記事ではWi-Fiの速度の目安や速度の計測方法、改善策について紹介しています。

これから紹介する改善策で速度が解決しない場合はこちらの記事も合わせてご覧下さい。

Wi-Fiの上りと下り速度の違い

Wi-Fi速度には「上り」と「下り」という2つの種類があります。

「上り速度」はアップロード時のデータ転送速度を指し、写真や動画をSNSやクラウドにアップロードする際やメールの送信時のスピードに影響します。

一方、「下り速度」はダウンロード時の速度を表し、Webサイトの閲覧や動画の視聴、メールの受信といった、多くの人が日常的に行う動作に直結します。

一般的に、下り速度のほうが重要視されることが多いですが、テレワークやオンライン会議のようにデータアップロードを頻繁に行う場合は、上り速度の安定性も重要ですので、上りと下りの違いを把握しておきましょう。

使用目的別の必要速度の目安

Wi-Fi速度の目安は、使用目的によって異なります。

使用目的必要な速度(目安)
メール1~3Mbps
SNS1~3Mbps
Webサイトの閲覧3~10Mbps
Web会議5~10Mbps
HD動画視聴5~25Mbps
フルHD動画視聴25Mbps以上
オンラインゲーム30~100Mbps以上

これらの速度目安を参考に、利用シーンに合ったWi-Fi環境を整えることが重要です。

ただし、接続デバイスの台数が増加したり、高解像度の動画視聴やオンラインゲーム、Web会議を複数人で行ったりする場合は、速度不足になることがあります。

そのため、実際の使用状況に応じた速度測定を行い、必要に応じて回線やルーターの見直しを検討することが大切です。

Wi-Fi速度の測定方法とポイント

スマホやPCでWi-Fi速度を測定する方法

Wi-Fiの速度を測定するには、スマホやPCを使った方法がもっとも手軽です。

インターネット上で提供されている速度テストサービスを利用すると簡単に測定できます。代表的な例として、Fast.comSpeedtest by Ooklaなどがあります。

これらのサービスへアクセスして「開始ボタン」をタップするだけで回線速度が測定されます。

スマホの場合は、専用の速度測定アプリをインストールすることで、より正確な測定結果を得ることが可能です。

速度測定時に確認すべき数値とその意味

速度測定の際に表示される数値にはいくつか種類があります。

まず「下り速度(ダウンロード速度)」はインターネットからデバイスにデータを受信する速度で、Webブラウジングや動画視聴時の快適さに影響します。

一方、「上り速度(アップロード速度)」はデバイスからインターネットへデータを送信する速度で、オンライン会議やクラウドへのデータアップロード時に重要です。

また「Ping値(レイテンシー)」はデータの応答速度を表しており、特にオンラインゲームやリアルタイム性が求められる作業ではPing値が低いほど快適です。

速度テストを行うタイミングと場所のポイント

Wi-Fi速度の測定を正確に行うためには、適切なタイミングと場所の条件選びが大切です。

一つのポイントとして、始業開始時間や夜間の混雑する時間帯を避けると、より正確な測定結果が得られる可能性があります。

また、速度テストを実施する際は、測定するデバイスをルーターに近づけることが重要です。さらに、立ち位置や周囲の環境が結果に影響を及ぼすため、電波干渉の少ない場所で測定するのが望ましいと言えます。

Wi-Fi速度が遅い原因と対処法

ルーターやアクセスポイントの位置を見直す

Wi-Fi速度が遅い原因の一つに、ルーターやアクセスポイントの設置場所があります。

適切な場所にルーターを配置することで、電波が効率よく届き、ネットワーク速度が向上する可能性があります。低い位置や部屋の隅では電波が遮られやすいため、ルーターはできるだけ室内の中央部や高い位置に設置するのが理想的です。

また、壁や家具などの障害物が電波を遮ることもあるため、ルーターと接続デバイスの間に遮蔽物がない状態を確保しましょう。

接続デバイス数や同時利用の影響を確認

接続デバイスの数が増えたり、複数のデバイスで同時にネットワークを利用したりすると、Wi-Fi速度が遅くなることがあります。

Wi-Fiルーターには対応可能な最大接続台数が設定されており、それを超えると通信負荷が増大します。

速度の低下を防ぐためには、使用していないデバイスのWi-Fi接続をオフにするか、同時利用を減らすようにしましょう。

通信制限やプランの確認

契約しているインターネットプランやプロバイダーによる通信制限が、速度低下の原因である場合も考えられます。

多くのプロバイダーでは、一定量以上のデータを消費した際に速度制限をかけるルールを設けています。現在契約している回線プランの速度やデータ容量、通信制限の有無を確認し、必要であればより高速で制限の少ないプランへの変更を検討しましょう。

電波干渉を避ける方法や周波数帯の選択

Wi-Fiが遅い原因として、他の電子機器や隣接するネットワークによる電波干渉が挙げられます。

電子レンジやBluetooth機器など、一部の家電製品はWi-Fiと同じ周波数帯(2.4GHz)を使用しているため、Wi-Fi信号に干渉して通信が不安定になることがあります。

この場合、5GHz帯のWi-Fiに切り替えると干渉を避けられる可能性が高まります。5GHz帯は速度が速い一方で、障害物に弱い性質があるため、用途や環境に応じて選択することが大切です。

Wi-Fi速度が改善しない時は…

紹介したような対処法でもWi-Fiの問題が改善しない場合は、重度な障害がネットワーク内で発生している可能性があります。

この場合はネットワークの根本から切り分けて原因を突き止める必要がありますので、ITインフラの知識を持つエンジニアが調査する必要があります。

自社で解決できない場合は信頼できるプロに任せるのも1つの手段です。

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