2023/03/06

2030年に実現?
6Gで何ができるようになる?

次世代通信規格「6G」とは?

SNSやニュースで話題となっている「6G」とは、第6世代移動通信システムの略称です。今現在、普及し利用されている「5G」に続く無線通信システムで、まだ開発段階にあります。「5G」も優れた無線通信システムですが、それを凌駕する機能面でのパワーアップや新機能の追加などさまざまなことが期待され、求められています。まだ開発段階の初期であるためどういった機能があるかは確定されていません。ですのでこの記事では、「こうなるであろう」や「求められている最低限の機能」などを紹介します。

「6G」はいつ実現可能なのか

今現在では「2030年ごろ」と言われています。ニュースでご覧になられた方もいるかもしれませんが「NTT」と「KDDI」の国内大手2社が共同開発を本格始動する流れになっています。狙いとしては一早い国際標準の獲得があるとも言われています。

「1G」から「5G」までの違いと歴史

今となっては当たり前となった「5G」ですが、「○G」と呼ばれる移動通信システムは長い歴史があり、世代があがることにさまざまな進化を遂げてきました。それぞれの歴史や違いを紹介します。

「1G」アナログ通信式の携帯電話

「○G」の最初の世代となる「1G」はアナログの通信式で、1979年にサービスが開始しました。「1G」が普及するまでは「ポケベル」が若者の間で流行しましたが、「1G」開始後の1985年に初めて「携帯電話」と呼ばれる「ショルダーホン」が発表されました。

「2G」デジタル通信式の携帯電話が登場

1993年に登場した「2G」は、「1G」から利用者が増加したことで通信帯域が逼迫し電波の効率をより良くするために開発されました。「1G」で利用していた従来のアナログ通信からデジタル通信への切り替わりという大きな変化となりました。デジタル化したことにより電話だけではなく、データ通信が可能となり今ではあたり前となった携帯電話でのメールやWEBの利用が普及しました。

「3G」初の国際標準

続く2001年に登場した「3G」では、電波効率の向上に用いた「符号分割多元接続」により、帯域を擬似的に占有することが可能となりました。これにより「2G」と比べ革新的に通話音質が良くなりました基地局間の通信の切り替わりもスムーズとなり、移動中の通話が切れにくくなりました。

「4G」スマホが普及、データ通信の高速化が進歩

2012年に登場した「4G」。今までに世代交代により技術進歩と比較すると大きな変化はなく、データ通信の速度向上や大容量のデータを扱えるようになったなどが主な進歩といえます。あとはスマホの普及がこの頃から進み、ガラケーから切り替える方が増加したことくらいです。

「5G」スマホのみならず様々な用途での利用目的で開発

2020年に登場した「5G」では、今まで携帯電話や特定のサービスのために向上させてきた通信システムを「暮らしを豊かにする」「働き方改革」など人間の生活をより快適に、豊かにすることに利用するためのサービスや機器の機能向上・拡大を念頭に開発されました。その代表として「Iot家具」や「メタバース」などがあります。

「6G」に求められる技術

歴代の通信システム「○G」をご紹介しましたが、さらに次の世代「6G」に求められている技術について紹介します。

超高速通信により通信速度「100Gbps」を実現すること

「5G」の通信速度は理論値上では10Gbpsといわれています。その10倍の「100Gbps」が「6G」には求められています。「4G」と比較すると100倍にもなります。やはり通信速度の革新が1番の目玉となる「6G」、どこまで実現できるのでしょうか。

低遅延やセキュリティの向上

通信には必ず「遅延」が発生します。この遅延(タイムラグ)を減らそうというのは今までもこれからも永遠の課題の1つでありますが、「6G」ではこの遅延(タイムラグ)をさらに減らし「5G」の10分の1程度の低遅延が求められています。遅延が大幅に少なくなれば繊細な作業が必要となる遠隔操作などリアルタイムでのレスポンスが求められる用途での利用がより改良されます。

カバレッジとセンシングの拡張

「カバレッジ」というのは、地球上で電波がまだ届かない領域を無くすこととあらゆる場所への電波の範囲の拡大のことを言います。地球上で電波の届かない場所が無くなり、さらには地球を飛び出し宇宙でも安定した通信ができるようになるかもしれません。
もう1つの課題「センシング」とは、同時接続のことを言います。同時に同時接続できる範囲が広がればIoTなどさらなる社会の進化が進むこととなります。

消費電力・コストの大幅削減

「6G」が普及し、社会全体でさまざまなモノが常時オンラインとなればコストや消費電力が増加し、環境問題になります。そのため、安定した通信や高速化が求められるのと同時に消費電力・コストの大幅な削減が求められています。

「6G」実装で何ができるのか?

「6G」で実際に何ができるのか、現在の想定ですが次のようなことが挙げられます。

デジタル化社会の躍進

「6G」が実現すれば社会全体のデジタル化やデータ化が進み、あらゆる場所で通信を用いたデジタルワークが可能となります。「DX」も併せて社会全体は今、デジタル化やデータ化が加速傾向にあります。「6G」が完全に普及すれば大企業から順番にデジタル化やデータ化などへの対応が求められるでしょう。

関連ページ:DXって?中小企業はどう対応すればいいの?わかりやすく解説

社会問題の解決

新型コロナウイルスによるパンデミックにより世界全体でリモートワークが普及し注目を集め続けています。「6G」の高速通信・安定した通信が実現すれば場所を選ばず、あらゆる環境でリモートワークが可能となり、働き方の変化に拍車をかけることとなるでしょう。
さらに私たちの身の周りでも変化は起きるはずです。例えば繊細な動作を必要とする手術を遠隔操作のロボットで行う、教育のリモート化、自動車運転の自動化などさまざまな変化を社会にもたらすでしょう。

「仮想」と「現実」のフュージョン

今話題の「メタバース」をはじめとした「仮想社会と現実社会の融合」が「6G」の普及により改良され加速します。今までにない新たな技術やサービスが生まれることになり社会をより良くできるような革新となるでしょう。

「6G」の開発は社会全体の大きな躍進

「6G」にはざまざまな課題があったり理想が求められたりと難しい要素が多くありますがその反面で、実現すれば社会全体を革新的に変化させることのできる通信システムとなります。今でも「DX」などで社会のデジタル化が進みつつありますが「6G」のような新しい技術が生まれればさらにデジタル化・データ化が加速することになるでしょう。個人的にはしごとのあらゆる物事がデータ化すれば人為的なトラブルを減らせるのでより効率よくしごとができるのではないかなと思っております。それぞれ「6G」に求める願いや理想はあるかと思いますが、一早い開発と普及が進めば良いですね。今後も「6G」にまつわる進捗があれば取り上げていければなと思っております。